【感想】髑髏城の七人Season月(下弦)の感想をかく


感想ログを書いてみることにしました。
書く理由はついこの間この舞台が高いという話題になったからです。
最初に書きます安い。

文章は無駄に長いステマなのでさくっと読みたい方すみません。

 


新感線については、
蛮幽鬼と2011年ワカドクロを観劇。IHIシアターでの観劇は初。
(そうです早乙女太一さんの舞台を見てた時期がありました。)
今回は下弦を現状二回観劇した時点の感想です。
上弦みてから書こうかなと思いつつ、

下弦の観劇が続くので(ツボすぎて下弦増やした)さきに下弦の話として書きます。

 


髑髏城の七人、
簡潔にいうと織田信長の周りの人物が生き残った先の未来の話。
小姓や影武者として信長に仕えていた人物は信長を失ったことで
何を考え、どう選択をして生きているのか、
捨之助という主人公は自分の未来をどう選択するのか・・・
みたいな話です。

 

(設定は各作品で微妙に異なります。)

 

 

ネタバレをなるべく避ける形で感想を書きます。
のでなんか抽象的になっております。

 

 


織田信長ってどんな人でしょうか。
「泣かぬなら泣かせてしまえホトトギス」冷徹で残忍な面、
私たち俳優おたく的には某鍋のうつけものの馴染みもあり、
某刀やら斬撃など様々な歴史ものでたくさんでてきますが
それだけのちの世や周囲の人物に影響力があったからこそこの物語はおもしろい。

 


今回はWチームですが下弦の捨之助は

いままでで一番ジャンプの主人公。

 


自分の信念をどんなときも貫き通し、周りをひっぱる男。
宮野真守さんの演技は分かりやすい伝わりやすいと前から思っていたのですが、
本当に感情が顔や動きと声でわかるのですごいなあと思います。

 

霧丸もジャンプの主人公。(過去作品はおいておいて)
捨之助と比較するとそうですね、

うーん、エースが捨之助でルフィが霧丸というか。

若い主人公というか。

猪突猛進の主人公である点はブレがなく全作わかりやすいですが、

男性であるという点では捨之助という男の

ある意味での「男の中の男」が浮き立ち、
霧丸への「熱い男の友情」と霧丸と捨之助の絶大な信頼がある。
沙霧とは「恋愛」があるところに対して、

「友愛」と師弟関係と対等な関係に近いような。

 

以前より軽いなっていう演出もあるんですが

そこも男同士だからかな。と思うとそこまで気になりません。

男が女を守るっていうものも多いしわかりやすいけど

わたしはこのキャラ変更は面白いと思ってます。

 


無界屋蘭兵衛が一番楽しみでした。
私、実は鈴木さんが蘭兵衛かなと思ってたんですよ。なんとなく。
でも廣瀬さんのお名前をみて納得とともに、

殺陣の経験あったかなと思って…(私の印象は白スーツ)
蘭兵衛一番好きなんです。

だから殺陣の手数も多いしなあと思ってたけど、違和感もなく、
すごーくきれいでした。特に見せ場のシーン。本当に。

その中で杯を煽るのですが

・・・最高(ホ●トちゃんでもさいこうだったけど)

 

今回衣装も一番好きです。
いままでの蘭兵衛って演じられる方が

しょうゆ顔というか和な方が多いなかで洋の感じというか、
蘭兵衛さんのはじめてみるお衣装もありつつだったので本当に最高です。(語彙力)

 


蘭兵衛が好きな理由は最も天の人にとって重要であったからなのですが、
彼が築いたもの、そして愛したもの選んだものが美しくそして気高いことにあります。

美学とするならそうなのですが、

ある意味で滑稽で人が選ぶ道ってほんと一つのことで大きく変わるし、

人ってそんなもんだなって。

 

「蘭兵衛と太夫」は上弦は違うようなことをパンフレットで書いてありましたので、

そこは上弦のほうが好みかもしれないので楽しみではあります。

 

ただ、蘭兵衛がちゃんともの場合フェミニストという性分というか人類に優しいので(?)その御心は貫き通しているイメージなのかな。
まあいままでここが引っかかっているところではあったので、今回のほうが太夫の立ち回りも納得というか好みです。
細かい点では変更点も多くて名前の変更や「おとう」やらはあり、笑いポイントも飽きがこないように工夫されています。


そしてやはりこの舞台
天魔王というキービジュアルでも絶対悪い奴っていうのがいるのですが、
今回の天魔王はそうですね、一番織田信長に近く、遠い人であるなと。
天魔王ってもう狂気であるはずなのに。

 

今回は顔は白いんですけど

一番人であり人すぎるからこその天魔王でした。

お衣装も最高。

 

とっても動きがきれいで丁寧で鈴木さんの独学の殺陣での癖も直されたとのことで殺陣は文句なしに一番だと思います。太刀筋まできれい。

 

人だからこその汚さであったり弱さが一番出ていたので

天魔王って自分から遠いっていう印象から

自分にも近い存在で、自分にもそういうところがあると。

いままで感情移入しづらい天魔王に対し、勝手に親近感 というか。
こんなに天魔王側から髑髏城の七人みることはないなと思うくらい天魔王に近く天魔王が好きになる天魔王様でした。ありがとうございます。ありがとうございます。
それから、初日と翌週で演技が細かく動きがより繊細になられてたなと感じました。

公演日はトラブルもありすくないはずなのに本当にすごいですね。

 

すごくうまくいってただけに翌週観劇のその日のかつらが取れるトラブルには驚きましたが、さすがに場数をこなされているのではじめてみた方からはマイクだけのトラブルかと思ったといわれるほどの超越具合に感動しました。文句なし。

悪役最高です。今後もダークサイドダークダークな悪役を演じられることがあることを祈ってます。

 

 

 
長々と書いたのですが、
私としてはこの舞台1.3万円で4時間と考えると
他の舞台の2倍の時間って考えるとあっという間では?
というのと格安すぎるのでチケット追加もしたいし、
布教したいしで本当に皆様に見てほしいなと思いました。

髑髏城の七人なんと楽日が平日なのですが、
おそらく中間と楽は上弦下弦ライビュもあるので
チケットないやんけと思ってもよかったら見てください。
ステマ